バックパッカーの聖水

乾いた心に聖水を!

2018年06月

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   無人島バンザイ! (C)PONたもつ




一瞬迷ったが、財布と、パスポート・全財産が入った貴重品袋を、


言われるがままアディに、差し出した。


なんとなく、彼の目は信用して大丈夫なような気がする。


もし盗られたら・・・、何とかなんだろっ!


4人のアディ友と俺は、小型ボートを浜から海に押し出し、乗り込む。


先頭に座るように、サブリが俺に促す。


「ウォー ホっー!!」


小型ながら、かなりのスピードで走るボートを、わざと蛇行運転!


風がかなり気持ちいい!!


5分もすると、小さな無人島に着いた。


と、水中メガネとシュノーケルを渡され、潜ってみろのジェスチャー。


うあわぁー!


岩場には、熱帯魚魚の群れが無数に泳ぎまわり、竜宮っている!


しばらく呼吸を忘れて、マジでおぼれかける。


それにしても、他の4人とも、ここの住人なのに、


魚と戯れてはしゃぎまくっている


なんて純粋なんだろ。



そんなこんなで楽しんで、宿に戻った俺は、


預けた貴重品のことを思い出した。


「ただいまー。超楽しかったよ!ところで、財布返してくれる?」


「ああ、ちょっと、後でね。」


えっ!ちょっと、後ってどういうことだよ!


もしや、これって・・・。汗



つづく・・・。







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  レゲエを愛する男、アディ (C)PONたもつ

宿の支配人(そんな立派なもんじゃないが)、


ロングドレッドヘアーのアディは、とても気さくなヤツで、


島をバイク2ケツで案内してくれたり、

色んな話を聞かせてくれた。


中でも彼の言葉で印象深いのが、


「Chainese like money, we like nature.」 だ。


確かに、島一番の商業地区、船着場に住んでいるのは


ほとんど華僑(中国系)で、奥地に行くほどマレー人が増える。


また、マレー人の経営する店に行くと、

店員が気さくに話しかけてくる。


俺はそれを最初、商売のための手段と捉えていたが、


何も買わなくても、笑顔でバイバイしてくれるところを見ると、


どうもそうではないらしい。


それに経済的にほぼ同レベルの隣国・タイに比べて、


物乞いが圧倒的に少ない気がする。


その分、店員等がやたら無駄に多くいるのだが、


みんなで支えあって生きているような印象を受ける。



ある日の夕方、アディが仲間の所に連れて行ってくれた。


友人サブリはボート貸しを生業としていて、


仕事が終わったので、みんなで近くの無人島に行こうと誘ってくれた。


誘いに乗って、ボートに乗り込むと、

アディは仕事があるから行かないと言う。


「パスポートと財布を俺が預かるから出して」


そう言うと、アディは俺に手を差し出した。


えっ、どうしよう!


疑うのも悪いが、そんなに簡単に信用していいのだろうか?


つづく・・・




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パンコール島について2日目


レンタルバイクを借りて、島を一周してみた。


30分ぐらいで周れるこの島は、自然豊かで、


サルイノシシなんかの野生動物がたくさん生息しており、


シーズンにはウミガメの産卵なんかも見れるそうだ。


とりあえず、島で一番栄えている船着場に行ってみる。


ここに店や家を構えているのは、ほとんどが華僑(中国系)で、


そんな人達が営む一軒の飯屋で昼食をとる。


『経済雑飯』 3Rm(90円) を注文する。


これは、数種類あるおかずから、

3品選んでライスの上にかけてもらい、


胃に流しこむという、文字通り経済的な食べ物で、味もなかなかだ。



再びバイクで走っていると、眺めのいい丘でマレー人の少年に出会う。


彼は17歳の高校生で、マレーシアの首都 クアラルンプール から


家族旅行でこの島に来ているそうだ。


日本のタレントを知っていて、キムタクの話などで盛り上がったが、


突然 彼の顔がマジになり、


「俺はモスリム(イスラム教徒)だけど、どう思う?」


と聞かれ、言葉に詰る。


正直、自分にはあまり宗教に関する知識がなかった。


もう少し、勉強しなくてはいけないかも知れない。



さて、俺の泊まっている宿のレセプションは、夜はバーになる。


宿の支配人・ロングドレッドヘアーのアディ22歳とまだ若いが、


ボブマーリー崇拝しているので、当然がかかる。


ジャングルの中で、レゲエを聴きながら色々な人種が交じり合う。


曲の合間に一瞬静まりかえると、

ビーチからは微かに波の音が聞こえる。


酒が進んでしまう。


ところで、このアディ


やつもマレー人だが、酒をガンガンあおっているので聞いてみた。


「お前、イスラム教だけど、酒飲んでいいの?」


「俺は、軽い信者だから大丈夫なの。」


やはり、勉強が必要そうだ・・・。



つづく・・・




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      パンコール島の港

バスに揺られて3時間程でルムという港街に着いた。


目的のパンコール島へは、ここからボートに乗る。


ボートチケットの販売所(小屋)は2つあり、

5mの距離を置いて併設しており、


俺の姿を見るなり、

その2つの小屋の中にいるおばさん達が騒ぎ始めた!


「こっち!こっち!こっち!こっち!!」


俺を呼び込む2つの販売所には、ハッキリとした違いがあった。


一方は、

マレー系の女性(イスラム教徒なので布を被っている)の小屋で、


もう一方は中国系の女性が運営する小屋だった。


恐らく値段はどちらも一緒なのだろうが、


俺は自分と顔立ちが近い中国系を無意識に選んでいた。


マレーシアには主に3つの人種が生活している。


66%のマレー系 (大半がイスラム教徒)


26%の中国系 (大半が仏教徒)


8%のインド系 (大半がヒンズー教)


宗教上の観点から、人種が混ざらずに、

それぞれの文化で生活をしている。



ボートに乗って30分程で島に着き、

タクシーでテロニッパーという村に向かう。

キャメロンハイランドでの宿の従業員が

紹介してくれた安宿があるはずだ。

ここかぁ~・・・

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まさにジャングルの中に小屋が建っている感じだ。

しかも、俺が借りた一泊10Rm(300円)Aフレームという、

文字通りアルファベットのAの形をした小屋は

両サイドにかなりの隙間があり、

ネズミが駆け抜けることができる、

とっても地球に優しいシステムになっている!


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すげぇーところに来ちゃったなぁ。

つづく・・・

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    部屋の様子 (C)PONたもつ



何時間かたった。


PONさんを何とかベッドまで引きずり上げて、


自分も床に着いたが、くよくよ考え込んで、なかなか寝付けない。


すると突然、


「うわぁー あー あー!」


見ると隣のPON(もう呼び捨て)のベッドが宙に浮いていた!


ポルターガイストか!?


いや、正確に言うと、


マットの端っこに寝すぎて、3つ角が浮いて、


今にもひっくり返りそうになっている!


ほうっておいた・・・。


何か笑えてきた。


色々悩んでいる自分がバカらしく思えてきた。


よし、そろそろこの地から移動しよう。



翌日、移動を提案したが、PONさん


この涼しいキャメロンハイランドをえらく気に入っていて、


結局、俺1人で行くことに。


少し心細く、寂しくもあるが、また合流する約束をして


俺は1人、夢の島・パンコール島に向かうのであった。



つづく・・・



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 のどかなキャメロンハイランド (C)PONたもつ

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