バックパッカーの聖水

乾いた心に聖水を!

2018年07月

ジャイプルに着いて2日目、


旧市街を歩いて抜けて、街を一望できる丘に登った。


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なかなか趣きのある風景だ。


一休みして、


登ってきた方向と反対に降りて行くと、小さなガート(木浴場)が現れた。


さらに進むと広場に出て、建物がいくつか建っている。


と、こん棒を持った男が現れて、


「金を払え」 とエイジに言ってきた。


「え、何で?」


「カメラの撮影代」


「は?」


エイジの手にはデジタルカメラが握られていた。


「ここに書いてあるだろ」


見るとボードに「カメラ持ち込み代30ルピー」と書いてある。


「何言ってんだ!そんなの入り口には書いてなかったぞ!」


「ここに書いてある」


「写真は撮ってない!」


「撮ってなくても持ち込んでる」


納得はいかないが、正直、俺はだんだん面倒臭くなった。


「エイジ、ここは面倒だから金を払おう」


「何でだよ!納得できない!!」


意外だったが、超おっとり型のエイジがマジでキレている。


男を押し切ろうと歩き出したが、


こん棒を手に俺達の前に立ちはだかった。



つづく・・・










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          インドの車窓から


小さなホテルで朝食をとっていた。


トースト、フルーツサラダ、


ベイクドポテト、サニーサイドエッグ、コーヒー


旅行者が多い街では大抵食べれる欧米風朝食セット


これで65ルピー(160円)。


ターリー(カレー定食)の


35ルピー(85円)と比べて安いのか、高いのか。


タージマハルの街、アーグラから、次の地ジャイプルに向かうため、


バスを待つ時間を利用してのことだった。


隣に座った日本人の初老のおじさんと目が合う。


「いやぁ、インドでは騙されてばかりだよ」


見るからに人の良さそうなその顔は、


穏やかな笑顔と共にそう言った。


ガッチガチにガードを固めながら、


事あるごとに怒鳴り散らす俺達のスタイルとは明らかに違いそうだ。



予定より少し遅れて出発したバスは


順調にクラクションを鳴らしまくりながらひた走る。


途中、真後ろの子供が床に向かってリバースした。汗


隣の母親は何食わぬ顔をしている。


インドではエチケット袋という習慣はないようだ。


午後3時、ジャイプルに着いた俺達は、


奮発して、インドに来て初となる


ホットシャワーが常設されている宿をとった。


それでも1泊300ルピー(750円)を二人で割ることになる。


街に出てみた。


適度に栄えている街といった感じだが、


道路を荷車を引いたラクダが闊歩していたりする。


実際間近でラクダを見るとかなりデカい。


その夜、今までの人生の中で、


間違いなく一番気持ちのいいシャワーを浴びた。


「ふわぁ~DASH!


タイの北部・チェンライで浴びて以来、


1ヶ月ぶりのホットシャワーに、思わず声が出た。


その日は移動の疲れから早々に床に着いた。


翌日、エイジがキレる。



つづく・・・









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ここアーグラに来た目的。


世界遺産で有名な タージマハル


自称ガイドの売り込みを何人も振り切り、


入場口に到着した。


入場料750ルピー(1800円)。結構いい値段をとる。


物価を考えると、日本での7500円ぐらいの価値になる。


世界遺産に認定されると、軒並み跳ね上がるらしい。


おつりの件でチケット売り場のオヤジともめながらも、場内に入る。


「うわっ!」


す、すごい!なんなんだっ!


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建物の圧倒的な存在感!威圧感というか!


そして寸分違わぬ左右の対称性。


正直、俺はあまり建造物に魅せられることはないのだが、これは別格。


ゆっくりと時間をかけ、遺産を思う存分に堪能する。



その夜、タージマハル付近の屋上レストランで晩飯をとることにした。


インドにはホテルなどの建物の屋上が食堂になっていることが多い。


暗くてはっきりとタージマハルの姿は見えないが、


遠くにぼんやりと白くて丸い建物のシルエットが見える。


食事を済ましてお茶をすすりながら、ぼんやりその影を眺めていると、


自分が勘違いしていたことに気が付いた。


見えていた影はメイン塔の隣にある小さな建物の頭で、


その奥にもっと巨大な影がたたずんでいたのだ。


そのあまりの大きさに見落としていた。


そもそもタージマハルは、


ムガル帝国の王が、亡くなった妃のために建てたお墓だが、


その建設に国が傾くほど金をつぎ込んだそうだ。


それも頷ける。


アーグラを訪れた目的も果たしたことだし、


翌日、次の地へジャイプルへ移動する。



つづく・・・










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アーグラに着いた俺達は、まず宿を探すため、


リクシャー運ちゃん達と安宿街までの運賃交渉を始めた。


めちゃくちゃな金額をふっかけてきたヤツを無視して、


半分ラリってる兄ちゃんに連れて行ってもらう。


が、走り出した俺達をわざわざ追いかけてきたふっかけ野郎が、


「バ~カ」 と日本語で言って走り去った。


なんなんだっ!中学生かっ!


ツインベッドで100ルピー(250円)という激安の部屋を借りた。


う~ん。それにしても安すぎるのが気になる。


日が暮れた街に夕食をとるため繰り出した。


一軒の食堂でカレーセットを食べた後、街をブラつくことにした。


「アリババと40人の盗賊」。 街並みが、


子供の頃、絵本で読んで描いたそのイメージと近い、


なんて路地を思うがままに進んでいたら、


どこにいるのかサッパリわからなくなってしまった。


道を聞こうにも、もし悪い輩に聞いてしまったら、


どんなことをされるか分らない。


その前に宿の場所も名前も覚えてないから聞き様がない。


何度も同じところを周るうちに、どんどん焦り出す。


旅行者は全く見当たらず、


ギョロっとしたインド人の濃い目が絡み付いてくる。


数時間迷った末、何とか宿に辿り着く。


一息ついていると、宿のマネージャーと称する男が、


ハシシを買わないかと持ちかけてくる。


ははーん。宿代の異様な安さはこれか。


そんなもんはいらんと断るが、この男、


しつこいことで有名なインド人の例に漏れず、


30分おきにノックをしてくる!


マジでしつこいっつーの!


翌日、あれに度肝を抜かれることに!



つづく・・・








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                         本当はこうなるはずだった!


予定では


早朝5:30のバスでジャンスィ駅まで行き、


そこから列車に乗り換えアーグラに向かう。


「うぃ~。 えっ!? やだっ!!」


起きてみてびっくりした!時計の針が5:40を指しているっ!


エイジをひっぱたいて起こし、ダッシュでバスターミナルに向かう。


列車が10時間も遅れるインドだから、


バスの出発も遅れているかも知れない。


が、残念。しっかりバスは去った後だった。こんな時だけ!


次のバスで駅に向かうも、


指定席のチケットをとっていた列車は走り去っていた。やっぱし・・・。


チケット売り場のなぜか半ギレのおっちゃんに確認すると、


次の列車の指定席はいっぱいらしく、自由席ならあるらしい。


これも経験だと意を決し自由席のチケットを買う。


列車を待つホームに立って愕然となった。


こんなに乗れるわけがないというほど人がウジャウジャいる!


そんな中、無表情に列車は滑り込んでくる。


俺達は気合いを入れて、乗り口に突進した!


後ろからもガンガン突っ込んでくる!


揉まれながら、何とか車内に乗り込むことができたが、


マジで身動きが取れない! 網棚にもびっしり人が座っちゃってるよっ!


体がマトリックス状態になりながら何とか踏ん張る。


が、次の駅に停車した時、泣きそうになった。


人がさらに乗り込んでくるのだっ! マジ、ギブぅ!


完全に身動きが取れなくなった中、さらなる驚きの光景を目にする。


「チャイ~、チャイ~」


この期に及んでやかんでミルクティーを売ろうとするババアが現れたのだ


この時ばかりはみんな一斉に、


「ムリ!ムリっ!!」


3時間の「ザ!ガマン」の後、列車はアーグラに着いた。


マジ、もうムリっす~。



つづく・・・








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