54 在りカタ

タイ
早朝の托鉢の様子

早朝の托鉢の様子

夜、小腹が空いて宿の近くのセブンイレブンに向かう。

店前にバミー(ラーメン)の屋台が出ている。

これ以上素朴な人はいるのか?ってぐらい素朴な夫婦が、営んでいる。

屋台のすぐ横には、50cm四方の、籠型の蚊帳の中で、

夫婦の子であろう乳児が穏やかな表情で寝息を立てている。

バミーを1杯注文する。

これまた素朴な味で、確実においしい。

満面の笑みを浮かべながら、両手でたった20B(60円)を、

丁寧に受け取る夫婦に、心を揺すられてしまった。

こういう生き方もありだと思った。

しかし、俺は今更こっちには行けない。

色んなことを知ってしまった。

そして、まだまだ知ることができる。

裕福な国、日本に生まれた。

恐らく、この夫婦より、俺のほうが悩みの種は多いと思う。

その代わり、財力もあるし、自由も利く。故に戸惑いもある。

この夫婦は生涯、外国を旅することがあるのだろうか?

その考えすら浮かばないかも知れない。

精一杯生きる必要があると思った。

苦悩の国、日本に生まれた特権を活かすべきだと思った。

もっと、色んなものを見たい。

翌日、ミャンマーとの国境の街、メーサイに向かうことにした。

2004年 12月 31日 を向かえていた。

つづく・・・

 

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