71 路地裏

インド


バラナシの路地裏は正に迷路のようだ。

そして建物の古ぼけた感じもあって、

変なことだが、時より

遊園地のアトラクションの中にいるような錯覚を起こす。

あの現地人もエキストラ。この野良犬も。あの灯りも作り物。

しかしこのアトラクション、全てを自分で決めなくてはいけない。

待っていても自動的に進行していくことはない。

そして安全の保障もない。

一文なしになる可能性だってある。腹だって壊す。

毎年、数十人単位で旅行者が行方不明になっている。

夕方、そんなセットの中を歩いている時、

一つの家族が住む家の前を通りかかった。

家というより小屋に近かった。

カメラを向けるとみんな笑顔で応えてくれた。

 

すると、何か言っている。

最初、お金を要求されているのかと思ったが、違った。

撮った写真を欲しいと言っている。

もちろん、あげれるもんならあげたい。

E-mailアドレスを持っているか聞こうとして、やめた。

家には電気も通っていなかった。

みんないい笑顔をしていた。

つづく・・・

 

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