39 異文化交流

マレーシア
(C)PONたもつ

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K.Lでの寝床 ル・ビレッジ ゲストハウス は、

10部屋ぐらいしかない小さな宿で、

みんなが広間に集まってくるので、

必然的に宿の宿泊者と交流できる。

そんな宿泊者の1人、ナビルと会話した時のことだ。

彼はパキスタン出身で、マレーシアに留学で来ているという。

普段は大学の寮に住んでいるが、

長期休暇を利用してここに滞在しているそうだ。

「良かったら、俺の部屋に来ないか?」

誘いに応じてナビルの部屋に遊びに行く。

パキスタンの文化、名所、K.Lの治安の悪さなどの話で盛り上がった。

が、ふとおかしなことに気付く。

ナビルの部屋には、たくさん写真が飾られているのだが、

休暇中の滞在先に、こんなに写真を持って来るだろうか?

そんなことを思っていると、話題はイスラム教へと移った。

「お前はアラーの神について、どう思う?」

「正直、あまり分からん」

「では、ここにあるイス、これはなぜ、この形なのか。

 人間がこの形を想像したのではない。

 全てアラーの神によって作り出されたのだ。」

ナビルの口調に熱がこもってきたので、

「そろそろ、部屋に戻るわ」

このままだと、話が意図せぬ方向に行きそうなので、

俺は切り上げることにした。とてもデリケートな話題だ。

それにしても、ナビルが俺を部屋に招いたのには

何か目的があったのだろうか。

それと、あの多すぎる写真。

自身がK.Lで夜強盗に会った教訓から、

インド系のタミル族には要注意しろと盛んに繰り返していた。


いずれにしても、K.Lの夜歩きに注意はしたほうが良さそうだ。

つづく・・・

 

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