57 来ちゃダメー!

タイ

国境の街メーサイには2泊して、

チェンライに向かうことにした。

安いバスに乗ったせいか、2人掛けの座席はえらく狭い。

と、俺の視線は一点で止まる。

ウガンダ並みに巨漢の男が乗り込んできたのだ!

”来ちゃダメー!!”

俺は心の中で、ラピュタ人質に捕られたシータばりに叫んでいた。

ビクビクしながら男の同行を見守っていると、

俺の席の前でピタリと足を止めた。 あらやだっ!

アンタ、日本人恐怖症とかになっといてよっ! もう!

男が隣に座り込むと、俺は1人埼京線状態になった・・・。

マジで身動きが取れない!

そんな中、車掌のおばさんがチケットの確認で車内をまわり始めた。

ポケットのチケットを取るため、立ち上がろうとしたが、動けない!

あのね、おばさん。笑ってないで、隣のウガンダをどかしてくれ!

一時間程でチェンライに着いた。バスを降りた俺は、

大リーガー養成ギブスを着させられた星飛雄馬の気持ちが少しだけ分った。

宿をとり、レンタルバイクを借りて

かつては麻薬王が潜伏していたという山間の街、メーサロンに向かう。

田舎の一本道なので、ついスピードを出してしまう。

110ccのホンダのカブだが、120kmまで出る!わーい!

こけたらマジで逝くと思われ・・・。

山道の途中、道を尋ねた人に、

”山道はみんな酔っ払って車を運転してるから気を付けろ”

と言われる・・・。

気を付けようがないだろっ!

お茶作りが盛んなメーサロンは絶景が広がっていた。

つづく・・・

 

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