67 異国

インド

昼過ぎに起きた俺達は、

街をブラついてみることにした。

大きなチョーロンギー通りに出て、

商店街が軒を連ねる歩道を歩いていると、

「やあ、昨日はどーも。僕のこと憶えてる?」

と、まったく見覚えのない青年が話しかけてくる。

「いや、知らないけど。」

「えー、憶えてないの? 

 昨日話したシルクのお店に連れていってあげるよ」

「はぁ!? 昨日の夜来たばっかりなんだけど」

一瞬、本当に人違いをしてるのかと思ったが、

すぐに詐欺の手口だと分った。

2、30mおきにこういう輩が話しかけてくるからだ。

う~ん。気を抜けん。

公園ではクリケットをしていた。

と、突然、歓声を上げながら皆が中央に駆け寄って喜びあっている。

どうやら決着がついたようだが、

何がどうなったのかサッパリ分らなかった。

街を歩いていても、異国情緒を感じずにはいられない。

今までのタイやマレーシアといっった東南アジアとは、ぜんぜん違う。

建物もヨーロッパっぽい。イギリスが残した遺産だと思うが。

インドの夜は早い。

夜9時頃になると、通りはほとんど人気がない。

そして朝も早い。

バンコクで夜型生活になっていた俺とエイジは、

大抵タコ部屋での起床が一番遅かった。

さて、そろそろ次の地に移動するか。

つづく・・・

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