37 ギャップ

マレーシア
(C)PONタモツ

(C)PONタモツ

昼過ぎの定期便ボートで島を出発することになった。

最後までアディに引き止められたが、

このままだと旅がこの島で終わってしまいそうなので、

次に進むことにした。

居候おじさんに手を振ると、今までにない笑顔を返してくれた。

この島がくれた開放感を胸にパンコール島を後にした。

夜8時、首都・K.Lに着いた。

さすがに大都会だ。

新興国の特徴として、第一の都市はかなり栄えているのに、


第二の都市となると、一気にグレードが下がる傾向がある。


マレーシアもこの例に漏れていない。

PONさんが泊まっているホテルを訪ねる。

都会の雑居ビルといった感じで、

入り口の監視カメラ付き鉄格子から治安の悪さを想像できる。

都会から田舎に行った時の安堵感、田舎から都会に来た時の緊張感、


どっちも好きだし、俺には必要なことのような気がする。

一泊20Rm(600円)の部屋は、

激狭で、窓もなく、監獄のような感じだ。

12畳程のロビーでは、イスがスペースいっぱいに並べられ、

何かの映画が上映されていた。

それを大人しく見ているのは、ほとんど白人だった。

PONさんと無事再会。

会ってそうそう、俺はパンコールでもらった熱をぶちまけた。

まるで自分が行ったかのように楽しそうに聞いてくれる。

その夜、「もう眠い」って言わせるまで、俺は熱弁を浴びせ続けた。

見つけた宝を見せびらかすかのように。

つづく・・・

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