85 言い争い

ゴアインド
怒れる男 エイジ

怒れる男 エイジ

列車のチケットが取れなかったため、

夜行バスで丘に囲まれた街・ジャイプルから、

山間の街・ウダイプルに移動する。

何とか移動手段を確保し、一息するため、夕方4時、

食堂で昼食とも夕食とも言えない食事をすることにした。

15ルピー(37円)のジュースと、

18ルピー(45円)のサンドイッチを注文する。

エイジも同様のものを注文している。

まずいとも、おいしいとも言えない食事を済ませ、一息ついて会計する。

あれ、おかしい。 15+18=33ルピーのはずなのに、

36ルピーを請求されている。

これまでインドを旅してきて、同様のことはたくさんあった。

5割以上の確立で請求額が間違っているのだが、全て高く間違われていた。

店員に指摘すると、36ルピーで間違っていないという。

ジュースが15ルピーから18ルピーに値上がったのだと。

確かに、インドに入った時には、

これらのジュースは15ルピーで売られていたが、

約20日間かけてここまで来る間にITバブルの波で物価が上昇し、

18ルピーで売られている店が多くなっていた。

しかし、メニューには15ルピーと書かれているのだ。

まずエイジがキレ始め、店員に喰ってかかった。

俺は俺で、別に3ルピー(8円)くらい、払えばすぐ済むことなのだが、

『メニューには15ルピーと書いてあるから、直したほうがいい』

と伝えようとすると、

「いいから払え!」 と、

3人のやりとりに加わったオーナーらしきオッサンに

怒鳴りつけられてカチンときて、

ここからしばらく4人の怒鳴り合いが続いた。

いい加減みんな疲れてきた隙をついて、

「18ルピーは分った。払う。ただ、ここに15ルピーと書いてある。

  これは、そっちのミスだよな?」

バツの悪そうな顔でオーナーは 「そうだ。」 と言った。

「よし、じゃあ払う。ごちそうさま」

少しすっきりした。

つづく・・・

 

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