72 知らない地で

ニャウンシュエインド

「おい、エイジ!起きろ!ヤバイぞっ!」

目を覚ました俺は、まず時計を見た。夜中の3時半

そして列車が停まっているここの駅名を確認して驚いた。

サトナ駅とあった。

俺達はバラナシを後にして、カジュラホという田舎町に向かうため、

列車に乗って、このサトナ駅でバスに乗り換えるはずでいた。

が、寝てしまい、気が付いたら到着して停車していた。

いつ着いて、何分停車して、いつ出発するか

まったく分らない寝台車両の中で、

パニクりながら荷物をまとめて飛び出した。

アブにー!

バスターミナルまでリクシャーで行き、

朝7時発のバスを待つ。

暗い寒空の下、近くの店で軽食をとる。

その時間が不思議でならない。

まったく知らない土地の、

まったく知らない店で、

旅の途中で知り合った日本人と

こうして向かい合っている。

妙に現実味がない。

夢のなかのできごとのようだ。

つづく・・・

 

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