73 緊張と緩和

インド

朝7時に、サトナのバスターミナルから

カジュラホに向けて出発するバスに乗り込む。

俺達の他に、外国人は白人の女性が1人。

すると、車掌が俺達3人の荷物をバスのトランクに入れた後、

荷物代5ルピー(13円)を請求してきた。

そんなもんをとるんかと思いつつも、財布に手をのばした時、

白人女性が食い下がった。

「そんなの払う必要がない!」

「決まりごとだから払え!」

「じゃあ、一緒に事務所に確認しに行きましょうよっ!」

「分った、じゃあ、いいよ。サービスだ」

女性は、”あんた達、しっかりしなさいよ”

といった感じで俺達を一瞥した。

つ、強す・・・。

昼前にカジュラホに着いた。

うーん、とてものどかだ。 緊張が緩む。

レイクサイドというホテルをとり、出かけようとすると、

フロントにいたが話しかけてくる。

「こんにちは。」 きれいな日本語だった。

ここのオーナーというこの男は自称弁護士で

日本でも働いたことがあるとのことで、日本語を普通にしゃべった。

が、そのうますぎる日本語と、インド人らしからぬ、

若き日のデニスホッパーのような容姿から放たれる

鋭すぎる眼光が、再び緊張を呼び起こす。

軽くかわして外に出る。

再び、田舎道にゆったりさせられる。

ところが・・・。

つづく・・・。


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