63 長い夜

インド


空港内での長い夜が始まった。

それにしても1月のインド寒い。バンコクから来たからなおさらだ。

例によってカッパを着だす俺。

お腹も空いてくる。一軒だけやっている売店に行き、

ピザのようなものを指差し、一応いくらか聞いてみる。

「80ルピーだ」

「えっ?メニュー表に50ルピーって書いてあるけど?」

「・・・・・・」

空港の売店でもぼったくんのかいっ!

 

夜も更けてきたころ、

後ろの席に座りだす数人のインド人。

1人がタバコを燻らせている。

いや、たばこじゃない!マリファナを吸っている!

そして男の胸元に目をやった時、俺は唖然とした

その男の胸には、どうどうと空港職員のバッチが付けられていたのだ!

俺達、マジで大丈夫なんだろうか!?

明け方4時、同じ飛行機に乗っていた日本人の男の子が、

しびれを切らし、1人、外の暗がりに消えていった。

正直、無謀だとは思ったが、止めはしなかった。

6時、空が白み始めてきた頃、

俺とエイジは意を決し、外のタクシー運転手と交渉を始めた。

無事に安宿街・サダルストリートに着けるのだろうか?

が、そう簡単にはいかないのがインドだった。

つづく・・・


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