
※注意:フライト中です。
初めてのインド。
なにが起こるか分らないので、
格安チケットながら、夕方に到着する便を選んだ。
そんな俺たちに3時間のフライト遅延の知らせは酷だった。
搭乗時間が近づき、カウンターに並んでいると、
しゃべりかけてくるインド人の男がいた。
そんな俺たちの間に、航空会社の職員は割って入った。
「彼らを信用するな。」
その表情は、嫌悪というより呆れ果てているといった感じだっだ。
搭乗ゲートに着いた時、その「呆れ」の意味が分った。
テロ事件でも起きているのかと思うぐらいのわめき声がするのだ。
見ると、インド人のおばちゃんが、
大荷物をいくつも持って、職員とやりあっている。
恐らく、手荷物の重量オーバーで止められているのだろうが、
おばちゃんは、冗談抜きで、幼児のようにわめき散らしている!
引きつった顔の職員に「いつもこうなの?」と聞いてみたら、
疲れた顔で小さく頷いた。
飛行機に乗っても驚きの連続だった。
搭乗者にドリンクとミックスナッツが配られたのだが、
フルに急いで働くスッチーのインド女性を、
乗客のインド男が大声で呼び止めた。
男が何を言うのかと見守っていたら、
「このナッツ、もう一個くれ。」
えぇっ!? その要求に度肝を抜かれたが、スッチーの返しにさらに驚く。
完全にキレた、目をひん剥いた顔で、
「オオォっ!!?」 と一言。
男はおとなしくなった・・・。
どっちもどっちだが、日本の航空会社だったらありえないだろう。
さらに、シートベルト着用ランプが消えると、
インドのお方々は一斉に立ち上がり、機内をフラつき、
知人の席の前まで行って、立ち話を始めた。
まるで、小学校の休み時間みたいな光景だ。
そんなこんなを目の当たりにして、温室日本人の俺とエイジは不安になる。
夜9:30、飛行機はカルカッタ空港に到着した。
ここから熾烈な戦いが始まる。
つづく・・・
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