ジャイプルに着いて2日目、
旧市街を歩いて抜けて、街を一望できる丘に登った。
なかなか趣きのある風景だ。
一休みして、
登ってきた方向と反対に降りて行くと、小さなガート(木浴場)が現れた。
さらに進むと広場に出て、建物がいくつか建っている。
と、こん棒を持った男が現れて、
「金を払え」 とエイジに言ってきた。
「え、何で?」
「カメラの撮影代」
「は?」
エイジの手にはデジタルカメラが握られていた。
「ここに書いてあるだろ」
見るとボードに「カメラ持ち込み代30ルピー」と書いてある。
「何言ってんだ!そんなの入り口には書いてなかったぞ!」
「ここに書いてある」
「写真は撮ってない!」
「撮ってなくても持ち込んでる」
納得はいかないが、正直、俺はだんだん面倒臭くなった。
「エイジ、ここは面倒だから金を払おう」
「何でだよ!納得できない!!」
意外だったが、超おっとり型のエイジがマジでキレている。
男を押し切ろうと歩き出したが、
こん棒を手に俺達の前に立ちはだかった。
つづく・・・
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