66 サダルストリート

インド


30分くらい走って、

タクシーはサダルストリートに着いた。

運転手にお金を渡す時、

一応笑顔でお礼を言ってみたが、完成されたシカトで返された。

長さ300m、幅10m、くらいのサダルストリートは、

その名の知名度ほど大きな通りではなかった。

朝も早いということで、あまり人気もない。

俺達はガイドブックで得た情報を頼りに、

安宿に向けて歩き出すと、

「ホテル?」

1人のじいさんが近寄ってきた。

「自分達で探すからいいよ」

「よし、俺が案内してやろう」

「だから、いいって!」

この手の輩は、ホテルに俺達を連れて行き、

紹介料をホテルからもらうのを生業としている。

当然その分宿代も上乗せされる。

何度断っても、じいさんはホテルのレセプションまで付いて来た。

「このじいさんは関係ないんだ。空き部屋ある?」

あいにく空部屋はなかった。

その後、怒鳴り散らしてじいさんを振り切り、

75Rp(187円)の超オンボロの

ドミトリー(たこ部屋)に荷を降ろした。

昨日の晩にインドに着いたばかりなのに、

俺もエイジもすでに疲弊していた。

俺達は、木の窓がぶっ壊れていて、

風がビュービュー入るたこ部屋の小さく汚いベッドの上で、

バックパックを抱えながら眠りに落ちた。

つづく・・・

 

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