83 不信な男達

ジャイプールインド

ニヤニヤしながら金を要求してきたガキに、

「NO!」

俺はキッパリ言った。 と、

他のガキが俺のカバンを引っ張った!

「テメー!」

身構えると、ガキ共はニヤつきながら逃げ出した。

クソガキがっ! 俺は前を向いて歩き出した。

ギュン!

後ろから来た何かが、俺の横を通り過ぎた。

振り返ると、ガキ達が石を投げてきている!しかもライナー!!

追いかけると、一斉に逃げ出したが、

一番年少の女の子が転んで泣き出した。

バカめがっ! バチは当たるものだ!

その後、30分程登ると丘の上に着いた。

いい眺めだ。眼下に街が一望できる。

日本から来ると、とても同じ時代とは思えない。


翌日、エイジを誘って再び丘に登ることにした。

登り口は入り組んだ住宅街の路地裏なので、

昨日行ったはずなのに、道に迷ってしまい、

近くにいた二人組の男に尋ねてみた。

男達は、こっちだと一緒に歩き出した。

しばらく歩くと、昨日の登り口まできた。

「ありがとう。こっからはもう分るから。」

「俺達も久しぶりに登るよ」

男達も一緒に登るようだ。

それにしても不思議なやつらだ。

気さくに話しかけてくるならまだ分るのだが、

男達は終始無言なのだ。着々と目的を果たしているかのように。

俺とエイジは警戒したが、ここで別れるのも変な話だ。

この先どうなるんだ?

つづく・・・


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