7 詐欺師の館

自分バッチを付けるインド人タイ
自分バッチを付けるインド人
話には全く関係ないが、自分バッチを付けるインド人

タクシーに乗って40分は走っただろうか。

車は閑静な住宅街の立派な一軒屋の前で停まった。

家の中で待ち構えていたのは、

ミスターオクレ似の小柄なオジサンだった。

50歳位のこのおっちゃんが、どうやらこの家の主のようだ。

中へ通されると、早速ご飯をご馳走してくれた。

なかなかうまい。

オクレが本題へと入り始めた。

私は、豪華客船のカジノでディーラーをやっている。
お前に裏技を教えてやるから、俺と一儲けしよう。
さあ、早速2階に上がって練習だ。

この時点で詐欺師指数95%。

だが、好奇心が上回ってしまい、一緒に2階の一室に入る。

ブラックジャックを俺に教えたあと、

「知り合いに金持ちのオカマがいる。

 今からソイツを呼んで、一緒に金をだまし取ろう」

オクレは続けた。

間もなくすると島崎敏郎激似のオカマが入ってきた。

はい、終了~! 

この展開、見事にまんま地球の歩き方で読んだ手口。

「俺、良く分かんないから帰る。」

すると意外とオクレはすんなり引いて、オカマを帰らせたが、

続いて、「俺は元ムエタイチャンピオンだ」と息巻いた。

ここでひるんではいけない。

「俺は元空手チャンピオンだよ」とやり返した。

ある意味、うそではない。

小学生の時、俺は実際空手を習っていて、

小さな武道場のお遊びに近い大会に、

高学年だったにもかかわらず、

体が小さいという理由で低学年の部で参加し、

下級生をぶったたいて優勝をかっさらった経験がある。

さらに調子に乗って

「押忍っ!」

と叫んでみた。

が緊張のせいか、結構高い声が出てしまい、

孫悟空の「オスっ!」

みたいになっちゃってる(笑)

俺もハッタリをかますな~と、

自分で発した言葉にニヤニヤしていると、

それを余裕の笑みとでも捉えたのか、

オクレは次なる手段に出た。

「毎朝、お坊さんが、たく鉢(受寄付)に回ってくる。

         渡しといてやるから、お金を預けなさい」

「自分で渡すからいい。」

「ああ、分かった!タクシー呼ぶからもう帰ってくれ!」

1時間後、ただ飯を頂いて無事にカオサンに帰ってこれた。

後から思うに、旅2日目にして冒険しすぎた気がする。

貴重な体験にはなったが。

つづく・・・

コメント

  1. ぬし より:

    @ななさん
    けっこうおいしかったよ!

  2. なな より:

    いゃいゃいゃ
    出されたご飯も 食べちゃいかん‼️
    毒入りかも知れないぢゃ?(((;゚Д゚)))

    そのご飯のせいで 『押忍‼️』が 孫悟空になっちゃったんだょ😂😂
    ヘリウムガス盛られたな😑😑

    その『押忍‼️』で 良く 嘘を見抜かれなかったね😂

    ムエタイチャンピオンって言われて 遥か昔の 空手のなんちゃってチャンピオンのコトが頭に浮かんで言い返せたコトに びっくりしたわ😂

    今回は 笑わせてもらったわ😂